2318声 らーめん馬鹿一代

2015年02月13日

学生時代、神奈川に越して一番にしたことは、
らーめん激戦区である相模原のらーめんマップを
作ることだった。らーめん好きを豪語する僕である。

 

僕が住む中之条町に「らーめんダイニング庵」という店
がある。ちょっと先のガソリンスタンドの店員だったにも
関わらず、らーめん好きが行き過ぎて、ちょっとへんぴな
場所なのにらーめん屋を初めてしまった角田さんの店だ。

 

ここの塩らーめんがうまい。開店当時の一杯目はスープが
ぬるくていらぬ心配もしたが、月を追うごとに勉強と味の変更を重ね、

個人的には群馬県でもトップレベルだと思う。

 

そんな角田さんが、全国規模のらーめんコンテストの
本戦に出場することとなった。テーマは「出汁」。
この店のファンの知人に誘っていただき、本戦で出す
らーめんの試食会におよばれした。驚いたことに、
前橋高崎はもちろん、県外からもらーめん好きが来ていた。

 

今回のためだけの「ホンビノス貝香る塩らーめん」を
いただく。はまぐりより小ぶりなこの貝は、たいした
価値もつかず注目されないが、いい出汁が出るのだそうだ。
貝の出汁と、いつもの鳥出汁がせめぎ合い、調和する。
うまいなーうまいなーと最後まで飲み干した。

 

「まだ調整が効くんで、ズバズバ言ってください」
と角田さん。すると出るわ出るわ皆さんから、
「チー油が強すぎる。というかいらないかも」
「らーめんの顔が貧相。貝の数をもっと増やした方がいい」
「貝を蒸す時の酒の味が邪魔をしている」
「麺はもっと固めに上げて、個性を出してもいいのでは」
・・・角田さんはそれを、嬉しそうに聞いている。

 

レンゲをわなわなさせ、僕は自分に対し思った。
何がらーめん好きだ・・・井の中の蛙ではないか。
やっぱ一日一食はらーめん食べないとな!仕方ないな!

 

・・・そういう馬鹿は置いといて、
角田さんにはらーめん馬鹿一代を貫いて欲しい。