2396声 主人

2015年05月01日

毎年のことであるが、昭和の日からゴールデンウィークにかけて、
降り注ぐ日差しが一挙に夏めく。
5月1日の今日も、例外なく快晴の夏日。
大人は青白い顔をして木陰にうずくまり、子供は素っ裸で噴水へ突撃している。
昨晩、群馬県桐生市にある銭湯の主人から連絡があった。
着信履歴が残っていて、まだかけ直していない。
ご主人は年に一度くらいのペースで、電話をくれる。
その時は、必ず酔っている。
前回は、湯銭値上げの件で組合と揉めたらしく、
小一時間ほど県内の浴場事情に憤慨してから、酒が切れたのか、
「まぁ、よろしく」と唐突に明るく電話を終えた。

都内の銭湯に比べ、地方の銭湯は風通しが良い気がする。
出歯亀をする人もなかろうと言うことで、いつも窓が開けてある。
今の時節、湯上りに触れる若葉風の心地よさはたまらない。
電話を見つめながら、そんな爽快な思い出に浸るばかりで、
すぐにかけ直せずにいる。

今日から抜井です。