北海道では長袖一枚では寒く、
札幌市内に着くと、ウインドブレーカーを一枚羽織って丁度良いくらいの気温。
それを羽織っているのが旅行者で、薄着で街を闊歩しているのが地元民と言う、
大変わかりやすい人の往来であった。
札幌市内の桜は、いままさに散り際。
すでに葉桜になっている木も多数あり、
大通公園ではライラックが最盛を最盛を迎えようとしていた。
市内の植物園へ行き、木々の間を跳ねる蝦夷栗鼠の姿に感動していると、
すぐ隣にも、メモ帳を片手に栗鼠を凝視する年配の一団。
横目にメモ帳を覗き見ると、罫線が縦であった。
言わずもがな、私と同じ人種である。
「ひとつお手合わせ…」などと、流離の浪人のようには振る舞えず、
先ほどの蝦夷栗鼠のごとく、木立の陰に身を寄せてしまった。

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