2401声 「北海道麦酒漬紀行」番外其之一

2015年05月06日

麦酒漬紀行も、しこたま麦酒を飲んで、楽しく終了。
とは、やはり問屋が卸さない。
酒での失敗と言うのは、自責の念が甚だ大きく、
できればすぐにでも忘れてしまいたいのだが、
「北海道麦酒漬紀行」などと銘打って書いたのならば、
恥を忍び、オチを付けねばなりますまい。
小樽ビールにおいて、「麦酒純粋令」の素晴らしさに改めて感動し、
ホール係りの姉さん方の迅速な接客も相まって、次々に杯を開けた。
その時点で、酔いの進行に気づかねばならぬのだが、
ジャーマンポテトの脇に並ぶ、空のジョッキ。
頭の中では、タガがとうに外れていた。
運河に灯るガス灯の灯に千鳥足を照らされつつ、
小樽駅から帰りの列車でも、片手には缶麦酒。
よく冷えたサッポロクラッシックには、
麦酒漬人間なれども、明瞭に分かる清涼な味わいがあった。
麦酒の味わいは明瞭に覚えているのだが、記憶の方が曖昧模糊としていて、
「はっ」と気づいたのは、風呂上がりの一杯。
ホテルの一室でサッポロ黒ラベルの北海道限定缶を、勢いよく開けた瞬間である。

~つづく~