492声 観光手ぬぐい自慢

2009年05月06日

終日曇天、粛々と小雨が降っていた。
白く煙っている空からは、雲雀の囀りが聞こえ、
湿っぽく鬱積した気分を、幾らか紛らわせてくれる。

昨日迄の旅荷を整理したが、3泊4日で購入した手ぬぐいの数は5枚。
1日1枚以上買っている計算。
路地裏銭湯記を記する様になってから、
銭湯での入浴道具である手ぬぐいを、良く買う。

観光地へ行った際、土産物店で土産物を選ぶのだが、いつも迷う。
値段安く、嵩張らず、それでいて、重宝する物。
丁度良い物として手に取る品は、自然と手ぬぐいになる。
銭湯へ頻繁に行くから、幾つ有っても邪魔にならないだろう、
と言う算段である。
この観光地で売っているてぬぐい、謂わば観光手ぬぐいも、
幾つか比較すると興味深い。

まず値段。
各観光地、各店舗によって差が激しい。
1枚800円の物もあれば、1枚300円の物迄、様々。
多色刷りや単色刷りだけの違いでは無く、図柄による変化が大きい様子。
そして、売っている店舗。
各地の観光協会や、各施設で売っている観光手ぬぐいもあれば、
土産物店や、洋品店、独自で製作した観光手ぬぐいもある。
手拭いに描かれた絵は一つの観光だが、その図柄は多彩である。

お気に入りの観光手ぬぐいを持って、
手ぬぐい自慢と言う心持で、銭湯へ行くのも楽しい。
思えば、銭湯に描かれている、富士山や山間の風景のペンキ画も、
鬱積した気分を晴々とさせてくれる。
銭湯にはいつも、清々しい青空がある。