2434声 独裁者、古賀。

2015年06月08日

はっきりものも言えない気弱な男子高校生。
「青春して、勉強して、いい会社に入って・・」
などと単純ではない高校生たち。教室はストレスで充満。
男子高校生はいじめの対象になり、ますます肩を狭める。
彼をかばいいじめの対象になった、不登校の女の子がいる。
教師に言われ、プリントを届ける男子高校生、
そっと、自分が好きな「落語全集」を貸す。
後日。プリントを渡しあうだけの玄関口で、
「寿限無寿限無五劫の摺り切れ・・・」
と言い合い笑い合う二人、華やかとは程遠い恋が芽生える。

 

そんな物語から始まる『独裁者、古賀。』は、
中之条町の「伊参スタジオ映画祭」のシナリオ大賞という、
シナリオコンペの大賞作品。中之条町で撮影上映された後、
高崎映画祭での上映、PFFのエンタテイメント賞受賞を経て、
7/18より新宿K’s cinemaでロードショーされる運びになった。

 

紋切型の「いじめ映画」ではなく、
エンタテイメントにしたかったという飯塚俊光監督。
映画みたいに劇的には強くなれない男子高校生が、
感情むき出しにして叫び突っ込んでいくシーンは、
この映画を観た数日後、思い出しただけでも、
ちょっと泣けた。そんな力のある映画だと思う。
ぜひとも新宿まで観に行っていただきたい。

 

僕が「伊参スタジオ映画祭」に関わるようになって11年が経つ。
今年、副実行委員長という責任ある立場にもなった。
自分が産まれたこの町で、映画に関われることはとても嬉しい。
その気持ちは、11年経った今も変わらない。