私の車目掛けて、糞を垂れる。
そう言った風潮が、明らかに界隈の野鳥連に蔓延している模様である。
それとも、最近の野鳥等は、黒い車を上空より見付けたならば、
すべからく糞を垂れる習性でもあるのだろうか。
私の車には、今、ボンネットに爆撃痕が2箇所ある。
そして屋根には、3箇所もある。
実は、犯行グループの目星は付いているのである。
その主犯格と思しき、野鳥連の元締めは大胆な奴で、
犯行に及んだ後も、いつも鼻歌交じりで、犯行現場の上空に留まっている。
奴の憎たらしい所は、社会的には「平和の象徴」などと、
美辞麗句で持て囃されるせいか、節操無く人に近付き、食料などを集団で無心する所だ。
公園や、駅のホームなどで、読者方々も、一度足らず幾度も、
その集団に出くわした事があると思う。
あの、すっと呆けたドングリ眼と、歩く毎に小刻みに前後する丸い頭。
そんな、おどけた外見や、聞こえの良い風評に騙される事無く、
私等は、断固として奴等の犯行を見逃してはならんのだ。
私は決めた。
今日こそはホシを挙げる。
それも現行犯で揚げるべく、現在、自宅2階の窓辺より張り込んでいる。
硝子越しに見えるのは、電線の上で退屈そうに腰掛けている一羽のドバト。
その真下には、私の黒い車。
条件は整った。
正義は我に在り。

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