541声 パイプライン

2009年06月23日

宵に帰宅。
堪らずに、押入れから扇風機を引っ張り出す。
埃だらけのプロペラと、にらめっこ。

本日は、梅雨の中休み。
列島各地で真夏日を観測した模様である。
関東地方でも、特に群馬は酷暑地域であるから、本日も例外無く、カンカン照り。
蒸し風呂状態の部屋。
私は、大の字になって寝ている。
暑さにより、全身の筋神経が弛緩しているの為である。
温まった空気を、掻き回している扇風機。
それでも、幾分涼しく感じられるのは、スピーカーから流れてくる、
ザ・ベンチャーズのお陰であろう。

6月14日、インターネットのニュースで、
ザ・ベンチャーズのオリジナル・メンバーであった、ボブ・ボーグル氏の訃報を見つけた。
享年は75歳。
結成当初はリードギターだったが、後にベースに転向。
これは、後から調べて知った事である。

私は当然、所謂ベンチャーズ世代では無い。
しかし、ベンチャーズは好きだ。
どの様なきっかけで聞く様になったかは定かでは無いが、ベンチャーズベスト盤は、
部屋のCDラックで、最も取り出しやすい位置に置いてあった。
やがて、自らもギターを演奏する様になり、
ギターケースを持って街を歩く事も、しばしばあった。
そんな時、知り合いのおじさんに出会うと、「おっ、ベンチャーズか」と、必ず言われた。
いつしか、パイプラインや、ダイアモンドヘッドを演奏する様になり、
およそ2年前だったかは、伊勢崎市街の路地裏で演奏した。
浴衣で、しかも、アコースティックギターってんだから、無謀極まる演奏である。

世代でも何でも無い私の体内に、知らぬ間に浸透し、いつしか虜にしていた、
ベンチャーズサウンド。
今、この瞬間、私の部屋に響く、パイプライン。
「デンデケデケデケ」
モズライトギターの弦を弾く、瑞々しくも激しい、リヴァーブの効いたグリッサンド奏法。

アンプのスイッチを入れ、哀悼の1曲。
リヴァーブの目盛りは勿論、10。