2511声 なつかない猫

2015年12月02日

高崎の観音山に清水寺という寺がある。

京都のあの有名な清水寺とゆかりがあるらしい。

参道は長い階段で、おいそれと賽銭箱の前までたどり着かないからお参りにもありがたみが出る。

今年は暖かいせいか、あるいは例年通りなのか、紅葉もようやくこれからというところ。

一足早く散った銀杏の葉の上で、猫が丸まって寝ていた。

ノラ猫のようだ。

毛並みの潤いが極めて薄い。

気配に気づいたようで、ビクンと驚いたように顔を上げた。

その動きにつられてこっちもビクン。

誰もいない参道でにらみ合う二人。

正しくは一人と一匹である。

起こして申し訳なかった。

こんな寒さでこいつはどうやってこの冬を越すのだろうか。

ひょっとしたら向こうも同じことを思っているかもしれない。