車窓から富士山の稜線がくっきりと見えた。
あとひと月も経てば、春霞でぼんやりしてしまうだろう。
岐阜羽島から米原あたりは、週の初めに降った雪が大分残っていた。
目的地の大阪へ着き、仕事を終えて、夕方。
悲しいくらい道に迷った。
道が分からないくらいに、酔ってはいない。
大阪駅はいつ来ても工事していて、来るたび増殖している気がする。
地下街や地下鉄を巻き込んで発展しているので、街と駅との境目が無くなっている。
境目があいまいな雰囲気が、その不協和音がそのまま街の活気になっているのである。
怪しくて、危なっかしくて、腑に落ちないけれど、そう言う街は、面白い。

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