2699声 俳句以前~俳句ingの発足から現在まで~(第4回)

2016年02月28日

一度参加した句会で、ノウハウをそれこそ盗人のようにくすねてきた私は、
早速、ワルノリ俳句ingに導入した。
歳時記を購入し、五七五にも季語を入れ、即席なれど俳句会と名乗れるくらいの会に仕立て上げたのである。
反面、参加者は減少の一途をたどったが、最盛期には十人を越す参加者で上野を吟行したり、
群馬県各所での吟行譚を新聞の地方版に掲載してもらったこともある。
今思えば、朝からローカル線に揺られ、夜まで俳句を作るなど、本当に贅沢な吟行であったと思う。

 

その後、様々な変遷を経て、私はすっかり「俳句」に執心してしまったし、俳句ingの際、
堀澤氏は今でも「ワルノリ俳句」を作っている。
「ワルノリ」と言うのも俳句に対する姿勢が良くなかろう(当初はそこが眼目でもあったが)
と言うことで、今では「新春俳句ing」と言う名称で、年に一回、参加者も片手で納まるくらいの、
こじんまりとした規模で開催している。
名こそ変われど、内容は発足時から変わらず、電車と言葉とお酒で遊ぼうと言う、会である。
それが、「酸いも甘いも噛み分けてきた大人のための」遊びになっているかどうかは分らぬが、
当時よりは大人になったことは確かである。
来年でワルノリ俳句ing発足から十年の節目である。
今年は、当時のように缶麦酒片手に群馬のローカル線に揺られ、土地の赤提灯で句会などできればと考えている。
来年十年目を迎えるに当たり、俳句に触れた頃の暢気な時代を振り返ってみた次第である。