長年お世話になっている築地の仲卸の社長から、仕事のお礼として多量の「手巻きずし用の魚」をいただいた。中之条の友人夫婦に連絡したところ、「3月3日は子ども用にちらし寿司を作ろうと思っていた」と言うではないか。久しぶりにこのタイミングで会っておきたい気もしたので、お魚持参でおじゃました。友人宅ではまだ幼い子どものために、酢飯や海苔、薄焼き卵で作ったお内裏様とお雛様が作られていた。キュウリで作られたしゃくと、人参で作られた扇がかわいらしい。子どもは、キャッキャキャッキャと喜んでいた。
「会おうと思った人には会った方がいい」。最近、そんなことをよく考えるようになった。いつでも会えるからなどと思っていると、時間だけが過ぎる。
若い時は「誰かと一緒じゃないと駄目」という時期もあった。そんな時期は、会って楽しいことはあっても、しんどいことが同等かそれ以上にあった。年をとり、「自分一人でもある程度大丈夫」と思えるようになってからは、人と会うことが楽しくなった。さらに年をとればまた孤独を欲するようになるのかもしれないが、しばらくは、会おうと思った人には会いにいこうと思っている。

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