群馬県立美術館で行われている「群馬NOMOグループの全貌」を見に行った。1960年代に前橋を中心にとんがった美術を展開していた作家グループの軌跡を追った展覧会だ。
多くの作家が出入りする中、初期からずっと在籍する中心人物もいて、金子英彦氏が描く広げた地図に顏があるような絵のモチーフは、「あ、またこいつが出てきた」と、出てくる度に愛着のようなものが沸いてくる。年を追うごとに作品が作家然としてきて、実際に活躍の場を広げていったという方もいた。
けれど個人的に気になったのは、少しの間グループに参加し消えていった作家たちについてであった。職業作家ではなく、けれど芸術に身を焦がし、また生活者に戻っていったであろう彼ら。人に理解されにくい前衛芸術である、周囲の反応も冷ややかだったかもしれない。それでもなお筆をとった情熱、筆を置いたなら置いた時の心境を知りたいと思った。
僕自身、未だ生活者と表現者の狭間をゆらゆらしているせいかもしれない。

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