617声 待ち人やつれ

2009年09月08日

夜、それも夜半である。
腕組みして平静。
と言う体で待っているのだが、落ち着かない。
もう長い事待っている。
半ば、待ちくたびれちゃっている。
もう、帰ろうとも思うが、そんな不義理をする度胸も無い。
かと言って、一向に来る気配が無い物を待つのも、一寸、辛い。
だから、焦燥。
早く来いと願う。
「何やってんだ」と罵る。
「来ないのでは」などと疑ってみる。
だから、不安。
紛らわす為、文庫本を手に取り、頁を捲る。
気も漫ろ、本投げ出して、舌打ち。
悲観、それでも探す、蜘蛛の糸。
一体、何処へ行ってしまったのか。
腕組みして呆然。
来ないまま、糸を掴めぬまま、本稿を終える。
終わってから来たって、もう遅い。
分かっているのか。
インスピレーション。