3495声 地底の部屋

2016年06月03日

この間から句集の校正をしている。
現在、まだ初校の段階だから仕方ないが、
原稿は赤文字だらけである。
これは、間違いだらけの原稿を入れていること、
収録する句をあれこれと決めあぐねていること、
つまりは、全て自分せいなのである。
しかしながら、やはり少しでも良いものにしようと、
意欲だけはあるので、やらねばなるまい。
 
引っ越してから、二階の部屋はすり硝子になっているのをいい事に、
面倒なので、まだカーテンを付けていない。
よって、いま煌々と灯りの点いている部屋の硝子窓には、
夜の闇が殺到している。
まるで、地底にいるようである。
机に向かっていると、どうも落ち着かず、
昔の俳句を眺めている時間が合ったら、
外へ出て新しい俳句を作りたくなってしまう。
外へ出たって藪蚊に刺されに行くようなものなので、やめた。