3508声 瓶の壁

2016年06月16日

午後から本降り。
夜に宴席があった。
乾杯は瓶麦酒で、その後は各自、焼酎やワインないしハードリカーに移行する。
という流れが、まず一般的な宴席での進行であろう。
「麦酒が好きなので」
とは何度答えたかわからぬが、世間では麦酒が乾杯のため、
とりあえず飲むアルコールという見方が根強く定着している。
その為、宴も酣になる頃まで、自分の前に壁の如く瓶麦酒を並べつつ、
小さなコップをすすっている私などは、完全に浮いてしまうのである。
麦酒だって、ピルスナーからIPAその後はポーターなど、
いわゆる「流れ」を十分に楽しめるのだが、
それを望むには専門店へ足を運ばねばなりますまい。
瓶の壁の前にうずくまりつつ、そんなことをしばし考えていた。