3606声 ラジオを聴きながら

2016年09月24日

しその実を醤油漬に、栗は渋皮煮、すだちの皮をむいた。
店は暇でも仕込みははかどった。
天気は相変わらずよくない。
店では営業にかかわらず、ずっとAMラジオを流している。
ラジオの場合、甲子園が終わって夏が終わる。
プロ野球のペナントレースもそろそろ終了の頃には秋の気持ちいい季節がやってくる。
と、信じてるのだが、8月の下旬くらいから愚図ついた天気が続いている。
今年はどうしちゃったのか。
本場所中の楽しみは相撲である。
豪栄道が今日初優勝を決めた。
ここまで長かったから感慨もひとしおだと思う。
おめでとう。
ニュース番組になると、経済学者がよく出てくる。
彼らは景気の話をするのだが、その指標として決まって設備投資に触れる。
設備投資をしているかどうかで景気を測れるとでも言わんばかりに。
そういう意味でいうと、私は景気回復にずいぶん貢献している。
ビール産業は継続的な酒税の支払いとセットだから、社会貢献にもなる。
醸造所は、シンキチ醸造所という名前なのだが、これは、飲み屋の女性に、私がその女性の祖父に似ていると言われたのがきっかけで、名付けた。
そのおじいさんがシンキチという名前らしい。
じいさんになるまでビールを作り続けられたらという気持ちを込めた。
じいさんになってもビールを作り続けて、それで飲む人が喜んでくれて、税金を収め続ければ、社会貢献になるかもしれない。

定年を迎えたら自分のためだけに時間を使わないほうがいいと、これは今日の大沢悠里のゆうゆうワイドでの言葉。
他人のため、社会のため、という時間が人生を豊かにすると話しているのを聴いて、たしかに、なんかわかるなと思いながら聴いていた。
体力的に、自分以外と関わっている余裕がなくなる、ということを年をとってくると感じる一方で、自分のためだけに生きるのも、大変になってくるようだ。