3651声 干し柿を揺らし入り来る吾妻線

2016年11月07日

はい、そうなんです。昨日商工祭においてごほうびの白菜などが当たるダーツ目的のために町民らの手によってむかれた柿は、翌日にはJR吾妻線中之条駅のホームに、駅員さんらによって干し柿になるべく吊されるのです。

 

たいして大きくない素朴な駅のホームに干し柿が連なる様子は、上毛新聞などで取り上げられることもあるのでご存じの方もいるかと思うけど、実は数年前からこのような仕組みが出来上がっていたそうです。それまでは、むくところも駅員さんがやってかなりの大事だったそうな。

 

手際よく柿に紐が結わえられ吊されている様子を撮影していると、話題は昨夜のテレビ東京のバラエティー番組の話に。中之条町六合出身のお笑いコンビ、M-1グランプリ出場も果たした「タイムマシン3号」の関太さんが、中之条町観光大使として六合を紹介していたのだ。関さんと僕は会ったことはないけれど同い年で、学生時代に多分どこかですれ違ってはいると思われる。その六合の紹介の一節、とても良かった。

 

尻焼き温泉に始まり、野反ライン山口での熊・鹿ランチ。喜久豆腐店で厚揚げを食べて関さんの祖母であるこね鉢職人の関千代衛さんも出演、京塚温泉にも入り、「白根の見える丘」に宿泊し、最後は僕も先日撮影に行った芳ヶ平が見渡せる絶景ポイントを紹介。熊・鹿ランチを常食していたかどうかはわからないが、彼の紹介は「観光大使になったから、今までは知らなかったけど紹介しまーす」というものではなく、実際自分の過去をさかのぼるような場所であるように思え、それが良かった。それくらい、六合は地理的にも人間関係的にも狭いということでもあるのだけれど・・

 

「故郷をPRする」とは何だろうか。僕の知り合いにも、町づくりを声だかに掲げ、あるいは自分のやりたいことをやっているだけさ、というそれぞれのスタンスでその地で発信している人は多い。なにか突飛なことはしなくてもいいと思う。ただ毎年恒例になるくらい、あまり無理なくしっくりと継続させていることに対しては、ある日外からブロガーなり取材なりが訪れて、世に広まっていくことは確かなように思う。

 

中之条駅の干し柿は、1ヶ月ほどして食べ頃になると駅利用者に配られます。残念ながらその御利益は、まだいただいたことがない。