3655声 背中で語る

2016年11月11日

アメリカ大統領選の結果で世はてんやわんやである。

 

めっ かった群馬で政治の話は御法度なので・・うそ、語る言葉をもっていないので書かないけど、リーダーシップについては少しは書ける気がするので書いてみるこ とにする。僕の周りにはいわゆる社長さん達もいて、仕事に限らず先頭をきって事を成している人たちがいるのだけれど、リーダーと言って一番に思いつくのは 築地魚河岸・山治の山﨑康弘社長である。(僕は一時期、今の会社で築地の山治から届く魚を吾妻の家庭に配達する仕事をしていた。ほんと何屋なんですか ね・・)

 

築地の中でも大手 の魚河岸の社長である。一方の僕は仕入れ量は目刺しまでもいかない程度の地方のペーペー顧客である。けれど、河岸に行ってぞんざいに扱われたことがない。 自らが売り場に立ち、声を枯らして魚を売っている社長。僕を見つけると、「おおー」と手を上げ社長のお母さんに言って紙コップに入れた温かいコーヒーをく れる。その見下さない態度は社員にも同じなようで、築地全体がそういう職場ということもあるかもしれないが、まるで家族のように社員に声をかけ、各々を ちゃんと見ている。その一方では世界をまたにかけ魚を流通させ、河岸の移転反対の声が高まった際には先頭をきって皆の意思を代弁し、常に先を見据えてい る。

 

つまりは、「部下やお客さんの立場まで下りてこられる柔軟な心をもち、けれど志は常に高みを見ている」ということに尽きるのかもしれない。そういうリーダーがいる場所には、「この人と一緒なら、自分はもっとやれるかもしれない」という気持ちが育つ。

 

優 しさと意思の高さ、そのどちらかだけだと「あの人俺等に優しくしてくれるけど、何がしたいかわからないんだよね」とか、「ずんずん先へ行こうとしてるけ ど、俺等のこと見てないよな」とか、愚痴が出てくる。そして彼はその自分のやり方を口で語るのではなく、一つ一つ実際の行動で示していくのである。それは 誇張すれば背中で語る、ってことかもしれない。一度、社長の車で築地界隈のお得意さんのところに一緒に回った時は、会う人会う人の彼に対する思いが熱く て、それは仕事や三社祭りを通して利益や気持ちを通わせてきた年月がそうさせるんだろうけど、「この人のためなら人肌脱ぐぜ」って気持ちが目に見えるんだ よね。そんな場所に立ち会うだけで、とても気持ちが良い。

 

何年たっても僕にそんなリーダーシップがとれるとは思わない。けれど、先を切り開いていく人はそういう人であって欲しいと思う。