快晴だが、日差しが凛と澄んでいて寒い一日であった。
先週は大阪に出かけていたのだが、小雪がちらついていた。
今回こそはと、立ち飲み屋を数件はしごしてきた。
目当ては「串カツ」である。
以前にも、大阪へ出かけた際に何度か食べる機会があったのだが、
毎回、その様相が違うことが気になっていたのである。
例を挙げると、串カツというと、細目のパン粉がついた小ぶりなもので、
ソースにとぷんと漬けて食べる印象があった。
しかし、ある大阪市内の居酒屋で注文した際に出てきた串カツは、
粗目のパン粉がついた大ぶりな、もはやフライのようなもので、
べったりソースがかかった状態で出てきたのである。
予想を大きく裏切られ、それから、串カツのスタイルについて、
気にかけるようになった。
今回は調査とまでは行かないが、本場で、
いろいろな店の串カツを見たいと思った次第である。
立ち飲みや二軒と居酒屋一軒に行き、前者は二軒は、
細目のパン粉で卓上のウスターソースを使用するスタイル、
後者一軒は例に挙げた店なので、粗目のパン粉にソースが
かかっているスタイル。
しかし、いずれも梅田近辺だったので、地域性は検証できなかった。
串カツもさることながら瓶麦酒を鱈腹飲んでしまい、
四軒目に行くことも無く、調査は断念した。
おまけに、どの店でもどて煮と串カツしか注文していなかったことがたたり、
その晩から、ひどい胸やけに悩まされることになった。
翌朝、宿泊先ホテルの朝食のバイキングに添えてあった串カツは、
衣はごく細目で薄く、具も小ぶりなもので、ソースは二度漬け禁止の、
あの王道のスタイル。
結局、胸焼けの中ではあったが、これが一番美味しかったかもしれない。