3749声 石鹼玉

2017年02月11日

定例句会で原宿へ出かけた。
暦の上では早春といえど、二月はまだまだ寒い。
朝からすっきりと晴れていたので、
句会でも青空の寒さを詠った句が出ていた。
 
暦の上で立春を過ぎると、冬の寒空とは、
ことなる寒空である。
どこがどう違うと、理路整然とは説明できない
けれど、体感してみるとやはり歳時記ある「春
寒」がしっくりくる。
 
駅前の雑踏を抜け、代々木公園へと入ると、梅
の香りなどほのかに漂ってきた。
ちらほら春の気配があるのだが、一句も出来ず、
半ばあきらめてベンチへ腰掛けたとき、しゃぼ
ん玉がふうわりと。
 
芝生の方を見ると、大きなブルーシートを敷い
た上で、おじさんがしゃぼん玉をしていた。
プラスチックの鎖のようなものに二本の長い柄
を付けた器具を、シートからぶわっと空へ浮か
せる。
そうすると、鎖の隙間から何百と言うしゃぼん
玉ができるのである。
しゃぼん玉へ群がる子どもたち、黙々としゃぼ
ん玉を作るおじさん、傍らで見守る親御さん、
そして、私。
しゃぼん玉は、見ていて飽きない。
それが、はかないものだからからかも知れない。