3771声 上田全天氣候展

2017年03月05日

今年、気になる場所には行き、気になる人には会おう。と決めた。

 

碓氷峠をぶいーんと越えて、上田市立美術館で開催中の白井ゆみ枝個展「上田全天氣候展」へ行った。上田で生まれ育ち、東京での活動を経て再び上田で作品を制作している白井さんの美術展である。東西南北、初夏秋冬をモチーフにした絵画・インスタレーション作品が並び、山の形に切られた大きなキャンバスには空を映した田んぼが広がっていた。若い頃の作品を見ると、山田かまちを思い出す線画もあったりして「思春期の内的葛藤を絵を描くことで処理します」的な印象も受ける。それ止まりであれば一部の人の共感に留まるのだろうけど、それがやがて自然に向いて、山の形の作品などは、彼女がもつ内的宇宙や葛藤が山や田んぼに流れ込み、多くの人を惹きつける濃度・表現になった気がして、作者の数年数十年の経過を見るようだった。絵があって良かった。上田に生まれて、今戻ってきて良かった。作者の白井さんとは会ったこともないけど、その声が聞こえるような展示だった。

 

~があったから良かった。

 

物でも人でも場所でも行動でも、結果としてそう思える人生がいいな。