3783声 自分の言葉

2017年03月17日

「ごごラジ」という番組の金曜パーソナリティーの高橋久美子さんという詩人/作詞家/エッセイストのファンだ。彼女はチャットモンチーというバンドのドラム・作詞担当だったけど、人気絶頂の中で「自分のゆく道はバンドではない」と一線を退いてしまった。・・などという経緯は知らなかったのだけれど(チャットモンチーも「シャングリラ」しか知らなかった)、車での移動中にラジオから聞こえる彼女の話が面白くて、今ではすっかりファンになってしまった。

 

彼女のエッセイ本「思いつつ、嘆きつつ、走りつつ」も面白かった。自分が思ったこと、経験したことをこれほどわくわく語れる人は稀なのではないかと思う。春の様子を書いた一遍には「ホームレスのおじさんなんて、春の間は毎日お花見だよ。あのツーショットは生命力の象徴だよなあ」という一文がある。目線の温かさ、言葉の妙を感じる。対して僕は、借り物じゃない自分の言葉で世界を語っているだろうか・・・

 

初めてやったんだけど、今日「ごごラジ」を聞いていてとっさにツイッターで  をつけて投稿したら、その30秒後には僕の投稿が番組内で読まれていた。高橋久美子さんも「ありがとうございます」って言った!(確か)。そんな些細なことに胸が躍ってしまう37歳であった。