3612声 団栗

2017年10月02日

先ほど送信した原稿で、一年間の新刊句集の書評担当が終了した。
氷山の一角に触れただけだが、毎月夥しい数の句集が刊行され、
まるで団栗が落ちてくるように、世の中に送り出されているということを、
身をもって体験した一年であった。
そして、手元に残しておきたい団栗は意外と少ないことも体験し、
自身も昨年の十月に処女句集を刊行したことを思うと、少し寂しくもあった。
しかし、実際、団栗を手元に残しておくと、
中にいる幼虫が成長し、成虫になって出てきてしまうらしい。
その点、私の句集など虫はいないし、鍋敷きにくらいにはなる。