手帳の最後に
・回転寿司を食べない
・ユニクロで服を買わない
とメモがしてある。前者は、行くと食べすぎるということと、そのわりには美味しいわけではないということと、その値段があれば他でそれなりのものを食べられる、という理由からだ。メモに書くくらい行っていた時期があった。
後者は、僕は思春期からずっと服装にはこだわりがなく、最近のユニクロはシンプルで物もそんなに悪くないと思うので、めったに服を買わないのだけど買うとしてもユニクロ、というパターンだった。だけど、このままだとずっと服に自己投影のないまま老いるよね、と、他で服を買ってみよう、という意思表明だった。
前橋の国道沿いにある大型ブックオフ。ここは売り場の半分近くを古着が占めている。そこで1枚数百円の古着の中から漁りにあさって・・という元気はもうないけど、一応のブランド品としてまとまっている服の群れを見てみた。夏も1度、そんなことをした。
パタゴニア社製、ジャンパーのようなものがあった。買った後で気づいたのだが、それは雨対策のジャンパーだったようだ。パタゴニアが有名企業で、環境保護などにも一役買っていることくらいは知っている。6900円。どれだけ安いのかはわからないが、安いに違いない。
気に入った。あまり暖かくないけど、パタゴニアだからね。・・つまりはそのレベルなのである。諸々先立つ欲求の次には、洋服欲もそっと差し込んでいきたい。
メモに書いたことはつまり、「それ選んでおけば感動はないけど失敗はない。でもいつまでもそれでいいの?」という自問なのだ。