いささか、胸やけ。
しているのは、つい先程、酔って牛丼チェーン店に立ち寄って、
牛丼を食べたからである。
梯子酒の「締め」って事で、最近、牛丼チェーンに吸い込まれてしまう傾向がある。
常々、「豪奢な酒宴」ってのに憧れを抱きつつも、
種々の事情から(要は金銭に起因するのだが)、それを中々実現できないでいる。
縄暖簾で、瓶麦酒からハイボール、熱燗へと移行して行くのが、精一杯。
中世ヨーロッパ貴族は、小作人から吸い上げる財で、夜毎の饗宴を繰り返す生活。
贅を尽くした酒や食材を楽しむが余り、満腹になると退席し、一旦吐いてから、
また飲めや歌えの大饗宴に現をぬかしていた。
なぜか、本で読んだそんな事柄を考えつつ、モツ煮で一杯やっていた。
回転寿司で、一番値段の高い皿を注文して、
「どうだい、俺も豪奢なもんだろ」などと威張っている私とは、訳が違う。
しかし、そこまでして、饗宴を取り繕うのは、快楽と言うより苦痛である。
私がその立場だったら、そう感じるだろう。
と思う事で、現状を、今飲んでいるハイボールの様に、
薄めて薄めて、やり過ごしている。

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