緩やかに流れる広瀬川の土手には、菜の花や紫花菜が群生しており、
黄色と紫色で模様が描いてある絨毯を敷いたようだった。
そんな景色に、更に華やぎを添えるのは、所々で満開に咲いている、桜。
流れゆく、幻想的で鮮やかな風景を観賞しながら、
土手沿いのサイクリングロードをひたすら走って行く。
走る私の胸には、傾いたゼッケン。
今日のマラソン出場者、だからである。
マラソン。
と言えど、ピクニックの要素を取り入れた、「マラソンピクニック」であるので、
随分と気が楽。
順位や記録の計測が無く、途中の給水所も多く設けてあり、そして何より、
途中の忠治茶屋で焼きまんじゅうを食べて、また走るのである。
忠治茶屋に買い物に来た人は、汗みずくになって次々に駆けこんできて、
夢中で焼きまんじゅうを平らげ、去って行く私たちに、目が点になっていた。
ジョギング程度の速度で、一団になって気軽に会話しながら走るのもよし、
腕時計で記録を計測しながら、全速力で挑戦するもよし。
私などは勿論前者で、その方が自分の性に合っていると、つくづく感じた。
15kmを走り終え、無理をしない速度(競歩の様な速度)だったので、
体の負担少なく、しかし良い運動になった。
私は内心、杖をついて帰路に着く覚悟をして行ったのだが、そうならずに帰ってこれた。
日頃摂取して、蓄積しているカロリーを随分と消費できたのでなかろうか。
などと、安心していたのも束の間。
その後に寄った日帰り温泉で、フルマラソンを走ってもお釣りが来るくらい、
生ビールを五臓六腑にしみわたらせてしまった。

Copyright 2007-2026 Crane Dance. All Rights Reserved.