3730声 ひとり咲き

2018年01月29日

対話には、別に成り立たなくても構わないでいられる対話と、成り立たないと困る対話、とがある。仕事や生活に密接な対話であればあるほど、成り立たなければ困る。誰かと誰かが対話をしていて、それが成り立たないとき、その状況は様々だろうが、ことごとく話のポイント、論点、話題の中心がずれていく、というのがある。とりつく島がなくなるとはまさにこのことで、つかまるものがなにもなくてただ沈むしかない、なんていうときの感覚は、きっとこんな感じなのかもしれないと思いながら、ずれていく話に立ち会う。CHAGE&ASKAの「ひとり咲き」という歌にもあるが、ずれていったその先はたいてい、壊れる、しかない。関係は壊れているのにひとり咲く、などという状況は、そんなの誰が本意なものか。