3765声 和食パン

2018年03月05日

倉渕に「湧然(ゆうぜん)」というパン屋さんがある。パン屋と言っても、今は店の営業はやめて、近くの「道の駅 倉渕小栗の里」にパンを卸し販売をしている。

 

店主の吉森さんとは、僕が中之条町tsumujiのテナントで働いていた頃に知り合い、もう5年位経つが、主力商品である「米酵母を使った食パン」のリニューアルをするのでその広報を手伝って欲しいと連絡をいただいた。

 

倉渕は「はんでえ米」、つまりは烏川両側に広がる田んぼに、収穫した米を天日干しにして、そうしてできたお米をブランド米として販売している。吉森さんはこの米から米酵母をつくり、他の材料は北海道産小麦、瀬戸内産の塩、のみで食パンを作る。砂糖も油も卵も使用しない。米酵母が発酵を促し、甘みも加えてくれるのだそうだ。

 

かくして、倉渕地方をギュッと凝縮させた星野博美さんのイラストを冠に、ポスターと食パン用の袋が出来上がった。ポスターに考えたコピーは「倉渕の米酵母で作る、正直な食パン」。正直というのは、添加物を使用しないパンのことであり、店舗として忙しく営業するよりも、今は子どもとの時間を大切にしたいと今の営業方針に乗り換えた吉森さん自身を指す言葉のつもりだ。

 

その食パンの名前は、余計なバターの風味などがないことから和食にも合うので「和食パン」と言う。本当においしいパンなので、たくさんの人に届いて欲しい。