3779声 すっぱい焼きそば

2018年03月19日

灯台元暗し。生まれ大部分を過ごした中之条町にも知らないことは多い。

 

四万温泉をメインに撮影されている映画『まく子』の打ち合わせということで、呼ばれたのは落合通りにある「ゆうみん」という中華料理屋だった。四万温泉自体が観光地なので、僕のような地元の人は足を運ぶことは少ないと思うけど、この店に対しては「観光地の料理屋だから高くてそれほどじゃないんじゃない」と思っていたことも事実。

 

一緒に入った四万温泉協会の宮崎くんは四万温泉育ちなので、まるで自分の親戚のうちに飯を食いに来たような気軽さ。それに答えるご主人も、全く飾らない人の良さげなおじさんだった。

 

「注文もらってから皮を伸ばす」という餃子は美味しかったし、何より普通の焼きそばが、あんかけではない炒めた普通の焼きそばが、すっぱい。酢を使っているという。これが始めて食べる味で、かつとても美味しかった。四万温泉は宿の飯以外にも特製釜で炊くシャリがうまい「一力寿司」や、カレーの存在感抜群の「あすなろ」のカレーラーメンなど、実は美味しいものが多いのだ。この焼きそばも、それに並べようと思う。

 

「あすなろ」は、奥さんが亡くなられてからは店を開ける機会が減ったということだが、店主には元気に頑張っていただきたい。