3788声 極楽うどん

2018年03月28日

梅林が有名な駅に降り立った。

 

先日に続き、著名な画家へのインタビューのためだった。車で迎えに来てくださり、僕と美術館関係者の2人を「先に飯でも食いましょう」と行きつけの店に連れていってくれた。

 

途中、車窓から見える梅林は花がいっぱいで、中之条町はまだ春のはじまり位だったので、その春らしさ目一杯の光景に目眩を覚えた。暖かい日だった。

 

「でもね、この店はあったかいうどんが有名なんだよ」席に座り、そんな画家の勧めにしたがってみんなで同じものを頼んだ。洗面器のように大きな丼に入ったうどんには、野菜とひき肉がたっぷり入った「あん」がかけられていた。うどんは、あまりコシがないものの、このあんとの相性が抜群。するするとうどんが入っていった。3人共完食。つゆの一滴も残さない。

 

そのうどんの名は「極楽うどん」と言った。食後まさに「言いえて妙」だと納得した。