3908声 オハ

2018年07月27日

東京へ行くときは、めったにないけど泊まりで行くときは、当日どこに泊まるかを考える。東京なんだもの、どうやっても寝る場所くらいはあるだろうと思っている。

 

目的地は新宿だったのだが、当日、アパホテルは全て埋まっていた。ちょこっと検索したくらいでは、高級ホテルくらいしか出てこない。ちょっと困ったなと思ったら、booking.comを下にスライドさせていけばカプセルホテルなどほんとのただの寝ぐらがあることに気づいた。で、1泊3000円のオハゲストハウスを当日予約。

 

携帯でマップを見てその建物に来たが看板がない。電話をしてみると、「そのビルの7階です」と言う。カウンターらしき場所につくと、アジアからの観光客みたいな人が女性店員と話していた。「ちょっと待ってくださいね」と話す店員さんは韓国籍っぽいなまりがあり、壁を見ると「ここに泊まった外国のアーティストがその記念に描きましたよ、というような東京の地図絵」が、その過程を追った写真と共に飾られていた。新宿歌舞伎町側、そういう立地だからもあるが、ほんのり異国気分だった。

 

その寝ぐらは、ホテルというものではなく漫画喫茶。天井を除く四方がパーティションで区切られただけの室内。3000円だから文句も出ない。むしろ「僕はもっとずっと若い時に、日本を出てどこかの安宿に泊まるような体験をすべきだったのではないか」という後悔のような独り言が出た。

 

安く泊まったので翌朝、道路向かいに「すしざんまい」を発見した僕はすぐに入ってしまった。