数日、穴熊のような生活を送っていた。家にも帰らず夜はパソコン前でパチパチ、ウトウト。それなので今日は早めに仕事を切り上げ、小野上温泉へ行った。美人の湯につかり、サウナに入って出てを2回も繰り返すと、顔がつるつるに光っていた。まさに「生き返ったー」と声に出るレベル。
ここでも前に書いた気がするが、学生時代に「ひきこもり」をテーマに取材をした際、父親が亡くなったことで一念発起して家を出る練習をしているというTさんとネットで知り合った。彼が僕に会う場所として指定したのはU市にある健康施設だった。聞けば、度々来てはプールで泳いでいるらしい。
今の時代、ひきこもりに限らず「身体」をおそろかにすることは多い。日がな一日パソコンの前にいても、仕事が成立してしまう職種もある。家を出る練習をする彼が一番先にしたのが、仕事を探すでも誰かに会うでもなく、まず体から感覚を取り戻す事だったということがなんだか記憶に残った。理屈より先に、体なのだ、きっと。ヨガがこれほど流行っているのも、そういったことに関係しているのかも。
あなたの身体は、起きていますか?