4022声 この道

2018年11月18日

今年の伊参スタジオ映画祭初日(24土)に、篠原哲雄監督作『ばあちゃんロード』を上映する。近年、監督や俳優の上映後のトーク司会が僕の役割になり、できる限り映画祭前に上映作品を観ることにしている。でもなかには、ぶっつけ本番、その場で観て直後にトーク司会をしなければいけない局面も何度かあり、監督の前でそもそもの映画タイトルを言い間違えたこともある。『ばあちゃんロード』は未見で、すでにDVDが販売されていたので、購入して見てみた(でもスクリーンで見る映画は違いますからね、映画祭で見てくださいね!)。

 

草笛光子さん演じる足が不自由で介護施設で生活しているばあちゃんが、ばあちゃんっ子だった孫娘の結婚式に、孫娘に頼まれて一緒にバージンロードを歩く約束をする。素直な家族の物語であり、特別ではない若い夫婦の物語であり、根っからの悪者は一人も出て来ず、それらが物足りないかというとそんなことはなく、職業映画監督・篠原哲雄監督はこういう素直な映画を作るのがうまいなーと、こちらも素直な気持ちで見終えた。中之条の里山の映画祭では、こういう映画はしっくりくる。

 

普段は見ないメイキングも見た。介護施設に篭っていた草笛光子さんが、車椅子を孫娘に押されながら久しぶりの散歩をする。「この道ーはーいつか来た道ー」と歌う草笛さん。それ、台本にはないアドリブだったそうだ。そして・・この映画の主題歌は、大貫妙子さんが歌う「この道」なのである。いい話だな、実に。