2031声 黄金

2018年11月27日

今年、伊参スタジオ映画祭「シナリオ大賞」の大賞受賞をしたのは、短編の部は胡麻尻亜紀さんによる母と娘がラップバトルを繰り広げる破天荒な物語「15歳の総理大臣」。そして中編の部で大賞受賞したのが、サンカと呼ばれた山の民の社会との衝突と、都会から来た少年との交流を描く笹谷遼平さんによる「黄金」であった。笹谷さんは、3年にわたり「サンカ」をテーマにシナリオを送って来た。山の中である種原始的な生活を送る人々が、村の人たちから差別の目を向けられていたという史実をもとに、「人間らしい生き方とは何か?」を彼は考え続け、ものがたり続けてきたと言っても過言ではない。昨年の「お還り」という脚本も素晴らしかったが受賞は逃し、それでも彼は諦めなかった。今年大賞を受賞した「黄金」は、来年の映画祭までに映画化される。

 

笹谷さんは、もともとドキュメンタリー作家であり、まだ観てないけど彼が監督した『馬ありて』というドキュメンタリーは来年グループ現代配給で公開されるという。ドキュメンタリーから劇映画へという流れも、個人的にとても関心がある。またシナリオの場所性から言って、中之条町の中でも六合地区が撮影現場として選ばれるのではないかと思っており(彼は2度ほどシナハン(シナリオを書くために場所を回ること)で六合にも来たそうだ)、六合は僕も大好きな場所なのでそれも楽しみなのだ。

 

短編もそうだが、できる限りの応援をしたい。