4144声 愛をこめて花束を

2019年03月20日

カーラジオを聞いていたらNHK-FM、長いこと続いた演歌の公開生放送番組が今日が最後の放送とのこと。度々車で耳にしていたのだろうが、特に意識したことはなかった番組。それでも最後と聞くと意識するようになって、川中美幸の「二輪草」いいなぁとか、冠二郎ってギャグだと思っていたけど(ごめんなさい)アイアイアイライク演歌って歌熱いじゃないかとか、演歌の良さもちょっとはわかる年になってきたのかもしれない。

 

一昨年昨年と、「紅白歌合戦」を見た。中学生くらいまでは家族と見たが、アイドルと演歌が繰り返す構成に全く飽きてしまい、ずっと観ずにいた。けれどここ数年の紅白は「なんでもありのエンターテイメント化」に振り切っており、とても面白い。昨年のユーミン&サザンもすごかったが、一昨年聞いて一番ぐっと来たのがSuperflyの「愛をこめて花束を」だった。

 

その曲自体は、10年ほど前の歌で懐かしい曲の部類に入るのだと思う。ぐっと来たのはその歌唱力の凄みだった。彼女は休養していた時期もあったそうで「10年経過しての重み」が歌に乗っている気がした。そして実は、歌い手の力だけではなくこの歌が「10年経過しての重みが乗せられる歌だった」ということも大きい気がした。そういう曲はそれほど多くはなく、演歌に多いのかもしれないが、例えば「川の流れのように」や「マイウェイ」などはそのわかりやすい例だと思う。年ととるごとに、そういう歌が良いと思うようになる・・のかな。