4252声 こぼれ落ちるものは

2019年07月07日

めっかった群馬は(最終的に)1日1投稿。(最終的に)と書いたのは毎日マメに投稿できていないからである。

 

振り返って何かしらを書くことは苦ではない。けど、明日になれば忘れてしまうたわいもないものこそ、この「めっかった群馬」にはふさわしい気がしている。例えばこんなことがあった。

 

渋川へ向かう途中、山道にぽつんとある小さなリカーショップを通りがかった。白いバンが1台停まっていて、アジア系の女性2人が車のそばにいた。車で通り過ぎただけなので、彼女たちを見たのはほんの一瞬だった。バンの運転手は多分彼女たちの雇い主で、店の中に買い出しに入っていたのだろう。女性2人は店のすぐ脇の小さな用水路の淵に腰掛けていた。そしてそのうちの1人は普段誰も見向きもしないその用水路に素足をつけ、もう1人はスマートフォンでその様子を撮影していた。一瞬視界に入っただけだったが、2人は幸せそうだった。

 

ただそれだけのことだ。けれどそんなたわいもないことが、心にか弱く残っている。