4351声 泥の匂い

2019年10月14日

榛名湖はいつもより水かさがあがっていたが、澄んで穏やかな水面であった。朝から船の影などたゆたっており、湖畔には馬などもいて平和であったが、貸しボートのいくつかは風雨の被害を受けていた。群馬県から帰路も、各地で台風の爪痕がいたいたしかった。とくに北関東の平野部は出水の跡が生々しい。雨降りの一日であったこともあり、どっと疲れて帰宅。荷を下ろし缶麦酒を空けて今に至る。旅の途中で見た橋を飲み込んでいる激流の河川や、出水跡の泥の匂いが脳裏に焼き付いており、昨晩今晩となんだかやたらに缶麦酒を空けている。