4384声 ずらす

2019年11月16日

今頃、カメラにはまりだした。

 

撮影者歴は長いので、これを言うのは恥ずかしいのだけど、去年買った時実は「絞り」「シャッタースピード」の使い方も良くわかっていなかった(ビデオカメラは、そこをあまり考えなくても撮影ができてしまうのだ!)。ほんと「優しいカメラ入門」本から始めた。

 

カメラが面白いのは「正しいことが良いとは限らない」ことだ。色々なイベントやインタビューを動画で撮影してきたが、
「奇をてらわずなるべくまっすぐに撮影すること」がモットーと思っていた。まっすぐとは向きじゃなくて、意識として。それは今後も続けるつもりだけど、写真だとそれ、あまり面白くないということに気づいた。もっと工夫が必要だった。

 

奇をてらい、変なアングルで撮れば良いということではない。写真の面白さは多分、ずれ。見た時の印象として、いい景色だねとかいい笑顔だねとか、すぐに腑に落ちる写真は(そういう写真も必要だけど)面白くない。かといって、何を撮っているのかわからないとかこんなふうに撮らなくてもと気持ちが離れる写真も面白くない。面白い写真は、多分その間。10秒くらい見つめて、じんわりと感じる何かが豊かかどうか、が大切なのだ。多分。そういう写真は、今の僕はまだ撮れない。

 

そしてそれを映像に還元できた時に、僕は1つ成長できる気がしている。