4471声 遠いあこがれ

2020年07月21日

ポスター制作に向けての高山ツアー。お昼は、村外から移住してきて高山村にセルフビルドで家や庭を作っている素敵な方のお宅をお借りし、村在住で道の駅につとめる料理上手な若者が、高山村の野菜を主としたランチプレートを作ってくれた。このカレーは○○さんのナス入り、このサラダは○○さんのレタス、というように野菜の作り手までわかっている食事。とても豊かだった。

 

僕は、長い間インスタントな食事(吉野家の牛丼とか、らーめんとか)を続けてきたからなのか、幼いころから地元で素朴な食べ物を食べてきたからなのか、美味しい野菜や家を工夫して使うなど、「豊かな暮らし」に対する遠いあこがれがある。自分がそういうものを作れない、距離があると思い続けているからそう思うのかもしれない。

 

けれどそんな人間だからこその良いこともあって、それは遠いあこがれをもっていると、「豊かな暮らし」に関心がいかず気がつかない人や、「豊かな暮らし」を実践し近すぎるがゆえに気がつかない人に変わって、「豊かな暮らし」を意識し、それを知り伝えることができる・・ような気がしている。

 

だから、これはもう自分で実践するのは無理なんじゃないかと半分思っている「遠いあこがれ」を持ち続けながら、そういうものの側にはいたいと思う。