4536声 錆びていく

2020年09月20日

4連休の2日目。久しぶりに1日の終わり、夜に書く。夜に書けないのは、エネルギーがもうないから。思考停止したくて飲んでいるのに、そんなときに頭は働かない。酔うというのは、隅々まで意識がいかなくなること。書くとは、隅々まで意識を張り巡らせること。だから夜には書けない。けれども今日は書けるのは、余裕があるからだと思う。余裕は、どこから生まれるのか。余裕は、1つは身体の問題。疲れがどのくらい残って、溜まっているかで、余裕は左右される。それからもう1つ、大事なのは満足度。人間には一日一日満足度というのがあって、これは昨日と今日の違いという相対的なものだから難しいが、ふっと満足度が上がった一日、夜が訪れたときに、書けるときがあるのだと思う。本来は、とことん満足度が足りず、満足したいから書く、という方が本来のはずだが。満足するのがいいのか、満足できないのがいいのか、それは全くわからないが、なぜわからないと言えてしまうのかと言えば、どちらも必要だと思っているからである。つまり、ある程度年をとってきたら、結果が出る、という愛され方、満足がないと、技術や、身につけてきたもの、リズムなんかが、錆びていくのである。同時に、空腹感、物足りなさがなくなっても、これも人間自体が、錆びていく。少し前まであんなにその日暮らしだったはずなのに、どうしてこうなったか、上達したい自分が、日に日に強くなる。何かができるようになる快感に、こんな歳になって依存し始めたのかもしれない。同時に、錆びるのをすぐ目前に感じて、怖くなったのかもしれない。