4559声 ふと消える

2020年10月13日

車窓から風になびくねこじゃらしなど見ていると、このまま列車を乗り継いで、ふっと消えるように出かけたい欲求に駆られた。私はそれでいいかもしれないが、私に関わっている人たちは大変迷惑であろうな、などと思いにふけっていると、句会に使う会議室の予約を忘れていたことを思い出し、我に返った。しかし、列車で通勤している人の多くはこんなことを考えているはずであろう。自分がふと雑踏のなかに消えてしまったら、どうなるのかと。