4577声 シーラカンス

2020年10月31日

雲ひとつない抜けるような青空となった、ハロウィンの日である。新年号から始める句集評の対象句集が届いた。掲載号が「2021年1月」となっていたので、改めておののく。昨日終えた選句の選評を書くのに手間どる。くさくさして庭に出ると、近所のお父さんが娘と路で遊んでおり、いささか赤い顔をしていた。聞くと、保護者の集まりで近所にある定食屋で一杯やってきたとの由。時刻は正午過ぎである。かくあるべしと思った。いろいろ済ませてからと思ったが、一向に積み残したままで、明日は群馬へ行く予定。久しぶりである。湖の紅葉でも観てこようか。思えば今年はいろいろと生活や仕事のスタイルが変わった。なんでも諸外国に比べあらゆる面で日本のデジタル化がおくれており、今後一層のデジタル化を促進させていろいろと変化というか革新させていこうではないか、というのがお上のお達しらしい。変化することをおそれてはならんとは思うが、変化しないこともまたおそれてはならんと思う。いろいろな危機は迫るが、腹をくくるという言葉もある。今を生きている動物は様々な変化に対応して生き残ってきたという。しかし、シーラカンスだってガラパゴスだっていいじゃねえか、とも思う。この「鶴のひとこえ」を担当するメンバー達は、どんな変化があっただろうか。