4580声 マスクをするorしない

2020年11月03日

東京都現代美術館で開催されている「MOTアニュアル2020 透明な力たち」という展示の1つ、前橋在住のアーティスト中島佑太の展示映像の編集を担当した。これが実に大変だった。

 

コロナ禍においてどんなアート作品が作れるか。がテーマではないが、「家族のルールをつくる」と名付けられたその映像は、中島くんと東京在住の3家族がリモートのzoomによって「互いが守れるルールを作る」過程を見せるものになった。僕のPCには延々と続くzoom映像が届く・・それをギュギュッと作品にした。彼の会場での展示と相まってとても良い展示になっていると思う。

 

そんな家族のルールの中に「マスクのことをマスクと呼ばない」というものがあった(こどもも交えての家族のルールはその大半がゆるいものであり、でもその中には鋭いものもある)。 H一家は今もマスクのことを「まの字」(ふせ言葉の、ほの字、みたいに)と呼んでいる。

 

コンビニに入るとき、あ、マスクがない、と気づくことが度々あるようになった。そんな時は「ではやめとこう」とはならず「まあ・・いいか」となる。そこで「ではやめとこう」と思う人も・・いるんだろうな。マスクを軽視するつもりはないが、たかがマスクで気をもむ時は、早く過ぎ去ってほしい。