今日からは(ぬ)です。先月は毎日、堀澤さんのひとこえを読んでいて、こちらまで目が回るようなフットワークに関心していた。恵比寿で寿司を食っていたかと思えば、高崎のタリーズでモーニングコーヒーを飲んでいたり、空っ風のように猛烈な勢いで移動している。その文章の中の穴子の艶だとかコーヒーの香りがこちらにまで再現されて、読んでいてなんだか腹の減る思いがした。移動といえば、こちらは年末年始はほぼ自粛というような具合になり、毎年参加を欠かさなかった俳句ingにも欠席するような事態であった。そんな折、年末に高崎へ日帰りだが、行ってきた。高島屋で素竹さんの個展がやっていたからである。今年は「点と線」の書をメインに、鉛筆画の椿が展示されていた。点と線は文字とは違って、意味など考える必要がないので、作品からの印象もなんだか面白いものがあった。意味を失った変わりに墨の動きは、生き生きとしていた。そして、コロナによる自粛期間中に椿の画を描いていたとのことで、こんな状況だからこそ見えるものを自分は忘れていたと、反省した。コロナは見えないが、見ていないだけで、自分のやるべきことは見えているのかもしれない。

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