4671声 店ではなくハブとして

2021年11月18日

中之条町のはずれにある「うた種」は素敵な名前の店である。中は店主の詠子さんが厳選した小物が並び、彼女はそこで裁縫教室も行っている。女性のための店というわけではなく、美味しい珈琲やお茶も飲める。一度パソコンを持ち込んでごめん仕事させてくださいと店に入った事があったが、すぐにうたた寝しそうになった。

 

店としての一面のみではなく、奥には小さなギャラリーもある。地元作家、斉木三男や星野博美、飯澤康輔などが今までにここで展示をし、作品は購入も可能なので作家と人とを繋げる役割も果たしている。そしてそのギャラリーやお店自体を、詠子さんとその旦那の香司さんが中心となり自分たちでセルフリノベーションしたということもすごい。時にはイベントも行い、けっこう広くて紅葉がきれいな中庭には、顔の見える良い物・食べ物を提供しているお店がずらっと並ぶ。いい店の条件というのは「店のはしにまで店主の思いが届いているか」だと思っていて(それは掃除をしているとかではなく、愛着が届いているかという感じで)、営業開始からある程度の年月が経ったが、当初よりより一層の思いが溢れ出てきている。

 

「うた種」はまさに、ただの店ではなく人と人、中之条町と町の外とを繋げるハブになっている。ネットショッピングも一般的となりただの物の売買では満足できなくなってきた昨今、そんな店を作りたいと思う人はいても実践できる人は少ない・・と思ったら、「うた種」は敷地裏にある離れをゲストハウスとして利用するためのクラウドファンディングを初めている。いやぁ、ここまで読んでしまった皆さん、はらを決めてください。応援しましょう。

 

中之条ビエンナーレの町でいつでもアートを楽しめる宿をオープンしたい