友人がコロナ感染でホテル療養となった。直接の知り合いの感染は初めてである。症状はとくにないらしくほっとした。私もいま検査したら陽性だったとしても不思議はない。ほぼ人と交わらないから濃厚接触者にもなりにくい。昼過ぎにジョギングをした。今日はどうにか走れるくらいの寒さで、明日はまた底冷えだというから走れるうちに走った。コロナより寒さが怖い。今日も器に思いを巡らす。いくつか注文もした。やりたい盛り付けをしたときに器が放つ雰囲気が民芸を保ちつつ緊張感と余韻のある器はどんなものかばかり考えている。いくつも寿司屋に行ったことで、寿司屋をやりたいのではないことがわかった。やりたいのは飲み屋である。今日またもう一つ、他のことがわかった。おいしいと思うワインと寿司に合うワインは必ずしも一致しない。おいしいと思うワインの中の一部のワインが寿司に、うちのシャリに合う。燗酒は基本的にうちのシャリに合う。それはおそらく先に燗酒を好きになったという事実がまずあって、それを基準に寿司を始めたからだと思う。ワインは違って、ただおいしいから飲んできた。それで好みのワインはたくさんできたが、寿司に合わないワインもたくさんあることに気づいていった。今日わかったのは、いくらおいしくとも寿司に合わないワインを飲んでもらいたいとは思わない、ということである。つまりワインは寿司の次ということがわかった。自分の好きな燗酒、うちのシャリの寿司、ワイン、という順である。すごくめんどくさいことをわかってしまった。