金田一秀穂氏が、普通名詞である「2回目」が、固有名詞のように使われていると書いていたのは、昨年の9月ごろのことだ。ワクチン接種のことだ。
「2回目終わりましたか」
「うん終わったよ」
というような会話だ。
そのころは、新型コロナワクチンの話でもちきりだった。普通名詞を固有名詞のように使って、ちゃんと理解するためには、話し相手との共通知識が必要となる。
「戦争」(第二次世界大戦)
「被災地」(東北3県)
「あの日」(かつては、8月15日、今は3月11日)
これらも固有名詞のように使われている例としてあげられていた。
ただし、京都の人にとっての戦争(戦)とは、応仁の乱のことであるらしいが。
《「3回目」がくるのだろうか。》と金田一氏は結んでいる。成駒屋の3回目(三度目?)が落ち着いてきたので、そろそろくるかもしれない。