本日は、天皇誕生日。
陛下は、62歳の誕生日を迎えられた。
一般参賀は3年連続の中止で、陛下が即位してからは一度も行われておらず、なんだか気の毒な気がする。
ところで、歴史上には、様々な天皇が存在する。
今上陛下は、本日62歳を迎えられたが、その62歳で即位した天皇がいた。
第49代、光仁天皇である。白壁王と言ったほうがわかりやすいかも知れない。とおもったりもしたが、どっちもどっちかな。
白壁王は、天智天皇(中大兄皇子)の孫だ。
血統は悪くなくても、ときは、天武天皇の血統が主流。白壁王は、傍流だ。
しかも、藤原氏vsそれ以外の血で血を洗うおそろしい時代だ。傍流とはいえ、うっかり巻き込まれると命を落としかねない。
そこで白壁王は、どうしかというと、毎日大酒を呑んだのだ。
???
毎日酒をたくさん呑んで、酔っぱらった。
???
つまり、凡庸を装うことで出る杭にならず、敵をつくらず、権力者にとって、無害な存在を演じるために、毎日命懸けで酒を呑んだのだ。
そのおかげで、白壁王は命を永らえた。
長生きしたら、道鏡とか、称徳天皇とかの問題(←教科書に詳しくないけど結構有名)が、勃発し、皇位継承のチャンスが回ってきて、62歳で天皇に即位することとなる。光仁天皇、770年のことだ。
白壁王こと光仁天皇は、結構いい仕事をしたらしい。道鏡を栃木に追放したり、軍縮して民力の回復充実につとめた。その律令再建の事業は桓武天皇に引き継がれた。
鳴くようぐいす、
794年に平安京遷都をした桓武天皇は、光仁天皇の子である。
白壁王(光仁天皇)ゆかりのお祭り、
奈良は大安寺の笹酒祭りは、今年も行われたらしい。
コロナ禍という時節がら、おかわり厳禁だったようだ。白壁王らしくないけど(笑)。
酒呑みのかがみともいえる白壁王でも満足するくらい、笹酒祭りでおかわりできる、そんな世の中が待ち遠しい。