5089声 彼女たちの行動は、次に続く人たちへのエールでもある

2022年04月15日

昨年に続き、中之条町観光協会が制作しているフリーペーパー「nakabito」のライターをつとめた。映像やデザインは仕事を重ねてきたが、物書きが仕事になる日がくるとは3年前は全く思っていなかった。ここ「めっかった群馬」で遅筆ながらもがむしゃらに書かせていただいた成果だとマジで思っている(でも、仕事ではないここではいい加減な投稿も多いです、はい。FBやnoteなど他に書いたもののコピペもあります、はい。)。

 

中之条町は生まれ育ち今も活動する町なので、今回取材した6箇所も、四万温泉の「Cafe & 蕎麦 なが井」の岡田さんを除きすべて顔見知りだった。だから話を聴きやすい、書きやすいというのはあるが、初めて聞く話も多く、書き進める上でもそれぞれの個性が立ち、幸せな仕事だった。

 

<nakabito vol.7掲載一覧>

ボディケアサロンこまち|楯 理恵さん
サバーバ Saba-ba|鹿野 嘉美さん
ティグルカラン tigre calin|関 寿々花さん
Cafe & 蕎麦 なが井|岡田 ふみ恵 / 岡田 麻矢さん
アンジャーネ anjarne|五十嵐 里恵さん
ヨガわがんせ yoga WAGANCE|福田 麻衣子さん

 

今号は、冊子のデザインと写真を担当する山重鉄夫さんの意向で「女性起業家特集」となった。起業家と言っても中之条である、上場企業の女社長とかSDGsの流れに乗ったとか、そういう派手さはない。自分が望む生き方を探っていたら、タイミングも重なって個人事業をはじめていた、という自然発生的なものであった。でもだからこそ、身の丈にあった経営、生活と仕事とが乖離しない素直さを感じた。

 

観光協会の方たちを主に原稿チェックを行い、冊子の最後を「彼女たちの行動は、次に続く人たちへのエールでもある」と書いたことに対して、言い切りではなくてもう少し柔らかい書き方にしてはどうかという提案をいただいた。映像もそうだが、正しい間違い以外の好みの部分は、出していただいた意見を組み入れることが多い方だとは思うが、ここはそのまま強い言い切りで終えたいと、そのままにさせてもらった。

 

インタビュー映像では、「エールでもある」のような僕側の意見は入れにくい。テロップやナレーションで入れては興ざめだ。見た人がそう感じるような、対象者の実の声を組む、というのが正解だと思うが、文章であればそのような書き手の思いも話しての言葉と同じ土俵に並べることができるので、面白い。中之条町つむじほか、手に取れる場所で目にしたらぜひともお読みいただきたい。

 

nakabito